先日、沖縄県の米軍北部訓練場ヘリパッド移設工事の最中に警備に来ていた大阪府警の男性機動隊員が抗議する人たちに「土人」と発言した問題で、金田勝年法相は「土人」は差別用語にあたるとの認識を示した。25日の参院法務委員会で有田芳生議員(民進)の質問に対して答えた。
金田法相は、有田議員から『土人』という言葉は差別用語ではないのか?という質問に「言葉のみをとらえてどう思うかと言われれば同じように思う」と答弁しが機動隊の発言が差別発言かどうかは、「機動隊の発言が差別的意識をもつかどうかは事実の詳細が明らかでない限りは応えられない。」と、明言を避けたようだ。
そもそも「土人」とは?
1 その土地で生まれ育った人。土着の人。土地の人。
2 未開地域の原始的な生活をしている住民を侮蔑していった語。
と、コトバンクには記されてる。次のURLがコトバンク。
https://kotobank.jp/word/%E5%9C%9F%E4%BA%BA-583618
今回の発言は、2の未開地域の原始的な生活をしている住民を侮蔑していった語が該当するのではなかろうかと誰でも想像できる。
では何故大阪府警の機動隊がそのような発言をしたのだろうか・・・?
簡単に想像できるのは、抗議をしている人々が相当な発言をしていたのではと思う。酷い言葉には間違いないという表現は本当に辛い目にあった人からみると未だ未だわかっていないと思われるだろうが、確かに辛い目にあっていないので、その程度の表現になる。
許されない言葉ではあるが、この機動隊の発言の背景は『よほど我慢できない辛い、それ以上の暴言を受けたのではと思ってしまう。
ちょっと調べてみると、『即逮捕レベルの暴言、暴行を受けて来たのが今沖縄にいる機動隊。 彼らは我慢してます。 上官の「確保前へ!」の言葉を待っている』という書き込みもあるくらいだ。まだ、他にも色々とあると想像される。
何事も原因があって結果がある。原因がわからないことは多々あるが原因がないことはない。
今回、抗議をする人達から動画を撮られ、アップロードして投稿されていて、物議を醸し出している。
出来ることではないだろうが、反対に抗議する人達の様子の一部始終を撮影して投稿したら、もっと酷い発言や行動が明らかになっていくのではないかと思うのは私だけだろうか?
そんなことをしたら大問題に発展しかねない・・。
今の状況では、何を言われてもじっと我慢するしかない。きっと身心共に疲弊する。そうなると、通常の仕事にも影響しかねない。
嫌がらせを受けても、自分が空気になった心持ちでいれば良いのだろうが、いつもいつもそんな状態で居続けるというのは困難を極める。
禅宗の修行の中の教えに『現成公案』があると聞いたことがある。行き詰まった時には、これはきっと参考になると思う。
件の機動隊のような条件下におかれて身心共に疲弊している方々にもきっと良書がその苦悩を少しでも和らげてくれることだろう。